続き物ですので、前回をお読みでない方は“その1”を先にご覧くださいませ。

度々スギケン宅を訪れては元気にはしゃいで台風のように去っていくゆきさんでしたが、
前回の話で自宅が町で評判のパン屋さんだった事が発覚。
お店にやってきたスギケンを相手にいつものノリでゲームを持ちかけるゆきさんでしたが
果たしてそのゲームとは。 スギケン「それでなんのゲームをするんですか・・・。」
ゆき「うん、残念ながら私も今はお仕事中だからそんなに凝った事は出来ないの。」

スギケン(ホッ・・・)
ゆき「今ホッとしたでしょ。」

スギケン「(ギクッ!)い、い、いや! そんな事はないですよ!
あ~いつものように思いっきり遊びたかったな~♪(汗)」
ゆき「も~しょうがないな~。今度またすっごい面白い事考えて
遊びにいってあげるから、我慢しなさいって。」

スギケン(ぐはっ・・・マジかよ・・・。)
ゆき「今回やるのは、よくあるロシアンルーレットなの。」
スギケン「ロシアンルーレット・・・・・あ~・・・なんとなく分かりました。
ひとつがとてつもなく不味くて、もう一個がセーフってやつですね。
それを私とエステルでやれと。」
ゆき「流石スギケンさん、話が早いの。」
スギケン「まさか食えないものは入れてないでしょうね。」
ゆき「・・・・・・・・・。」

スギケン「・・・・・・・・・・・。」
ゆき「えっ! だ、大丈夫だよ・・・。」

スギケン「な、なんなんです、今の
長考はっっ!!(汗)」
ゆき「いや本当に大丈夫だって。
今度売り出そうと思っている新開発商品なんだから。」
スギケン「本当でしょうね・・・。」
ゆき「今・・・人間ならどの位まで堪えられるか調整中なだけで・・・。(ボソッ)」

スギケン「・・・小声で何か言いました?」
ゆき「ん~ん、何にも言ってないよ~(^▽^;)」
スギケン「・・・・・・・・・・・。」
ゆき「それじゃ~どうぞ♪」

スギケン「見た目は普通のよもぎあんパンとあんパンのようですが、
どちらかがヤバイ何かが入ったパンなのですね・・・。
仕方がない・・・エステル・・ここは諦めて協力しましょう・・・。」
エステル「かしこまりました、ご主人様。」

スギケン「それでは私はこのよもぎあんパンを頂くとしましょう。」

エステル「では私はあんパンを頂きます。」

スギケン「では同時に食べますよエステル。」
エステル「はい、ご主人様。」
スギケン・エステル「せ~のっ。」
パクッ!!

スギケン「・・・・・・・・。(>□<)」
スギケン「(=゜ω゜)・・・あれ、美味しい・・・。」
スギケン「という事は・・・・。」
エステル「・・・・・・・・・・。」
スギケン「エ・・エステル・・大丈夫ですか?」
エステル「・・・・・・・・・・。」
スギケン「エステル?」

エステル「・・・・・はい、大丈夫です。」

スギケン
「大丈夫じゃなーーーーいっ!!Σ(゚Д゚|||)」
バタッ・・・
ゆき「・・・・・・」
スギケン「ちょ! エステル、
エステーーーーーール!!(汗)」

一時間後・・・
スギケン「・・・・なんとか回復したようですね・・・。」
エステル「申し訳ありません・・ご主人様・・・私、急に倒れてしまいまして。」

スギケン「ちょ、何を言うのです・・・・あなたが謝る事は全然ないですよ。
も~・・・ゆきさん・・エステルに何かあったらどうしてくれるんです。(泣)」
ゆき「エステルさん、ごめんなさいなの・・・。
この商品の開発コンセプトが“真のロシアンルーレットパン”だったから
妥協の無い相当無茶な組合せをしていたのは確かなの・・・。
でも、倒れる程不味い味とは私も思ってなかったの・・・。」
スギケン「もちろん一回は試食したんですよね?」
ゆき「実は怖くて食べられなかったの・・・。」

スギケン「ムキーーーーッ! もうあなたという子はっ!!」
エステル「あの・・・ご主人様、私は別に気にしておりませんし、
大丈夫ですから、あまりお怒りにならないでください・・。」

スギケン「いや・・・あなたがそう言うなら良いですけど・・・。」
ゆき「うん・・・このパンは販売を諦めるの。(・ω・`;)」
スギケン「まぁ・・それが賢明でしょうね。」
ゆき「お詫びに、今度こそ外れなしの当店自慢のパンを
無料で差し上げるの。」

ゆき「本当にごめんなさいなの。」

おしまい
スギケンスタイル2008 ~天使降臨2007・秋 コックさんセット~その2
いかがだったでしょうか。
今回使用しているパンの小物は、リーメント製の手作りパン屋さん06の天然酵母です。
結構精密に出来ておりまして、あんパンの胡麻の質感や断面なんかもとてもリアルです。
カンパーニュのふっくら感も素晴らしいですね。
最近食べ物関係の小物を結構仕入れたので、今後のコントで少しづつ使用していこうと
思います。(^^)