前回の続きです。
続き物のドールコントですので前回をお読みでない方は、その1~4を
先にお読みになってからご覧ください。

壁の傷跡から話が発展し、ルネに一日分の空白の時間がある事が判明しました。
この不可思議な状況を前に様々な角度から思考をめぐらせる風歌さんでしたが、
果たしてルネはタイムリープをしたのでしょうか? それとも当日スギケンが会っていたルネは
ドッペルゲンガー?
ルネの当日の足取りを掴むべくスギケン宅を勢い良く飛び出した風歌さんの
辿りついた真実とは? 風歌さんが飛び出してから2時間後・・・・
ギィィ・・・・バタン・・・
風歌「・・・ただいま・・・。(´・ω・`)」

スギケン「おや・・・帰ってきたようですね。
・・・・でもなんとなく足取りが重いような気がするのは
気のせいでしょうか・・・。(^^;)」
ガチャッ・・・

ミズキ「あ! お帰りなさい先輩!
どうでしたか?
何か手がかりは掴めました?」

ミズキ「それとも一気に飛躍してバシッと
解決しちゃったんですかっ(^^)♪」

ルネ「ふ・・・風歌・・・どうだったんニャ! 帽子は見つかったのかニャ!!」

風歌「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

風歌「いいえ・・・帽子は・・・見つからなかったわ・・・。
足取りもまったく掴めなかったよ。」

ルネ「そうか・・・・残念ニャけど仕方ないニャ・・・食事が済んだら
また探すニャ・・・。(´・ω・`)」

風歌「ルネさん、ごめんね・・・。これだけ時間を掛けても何の手がかりも
掴めなくて・・・・。」

スギケン「ま・・まぁ良いじゃないですか!(^^;)
それよりも風歌さん、あなたが戻るまでみんなで昼食を待っていたんですよ。
まずは腹ごしらえといきましょう。
そしてまたみんなで探せば良いじゃないですか。」
ミズキ「・・・先輩、ちょっと気になるんですが、そのバッグはどうしたんですか?」

風歌「これ? ついでに自宅に戻って探偵七つ道具を持ってきたのよ。
ここからは私も本腰入れて探さないと・・・。
こんな探し物事件でいつまでも手こずっていたら名探偵の名折れになるからね。」

ミズキ「そう・・・ですか。」

風歌「あ・・・ああ、そうそうルネさん、私あなたの部屋で一箇所だけ
まだ気になる場所があるんだ。 食事が終わったら、もう一度
あなたの部屋を見せてもらっても良いかな?」

ルネ「うん、構わないニャ。」

風歌「ありがとう。」

そして遅めの昼食が終わりました。
スギケン「あの・・・今度はどこを探そうと言うのです?」
風歌「屋根裏・・・。」

ミズキ「・・・・・・・・。」

スギケン「屋根裏! ちょ・・・まさか
そんな所には無いでしょう。」
風歌「そう・・・でもね、私の推理だと、あとはもうここしか残っていないのよ。」

スギケン「そ・・・そうですか。」
風歌「よっと。」

ゴソゴソゴソ・・・・
風歌「暗くて見えないな~・・・ここは持ってきた強力な懐中電灯で・・・。」

カチッ・・・

風歌「・・・・・・・・・・・。」

風歌「・・・・・・やっぱり・・・・ね。」

ミズキ「先輩、どうですか?」

スタッ・・・

風歌「あったわ。」

ルネ「ああーーーーーーーっ!!!
私の帽子ニャ!!」

ルネ「あ、アリガトニャ風歌!
流石迷探偵ニャ!
や・・・屋根裏とは盲点だった
ニャ・・・・。(^^;)」

風歌「良かったわね・・・・・ルネさん。(^^)」

ルネ「うん・・・・・でもなんで屋根裏になんて置いてあったんニャろ・・・。
こんな所に絶対置かないんニャけどな・・・。」

スギケン「さっきのルネの記憶違いといい、不可思議な点もまだいっぱいありますが、
まぁ、肝心の帽子が戻ったので、とりあえず一件落着ですね~。」
ルネ「だからあれは私じゃなくスギケンの記憶違いニャ!ヽ(`д´;)ノ」

スギケン「いや、だって日付の認識を
間違ってる時点で、どう考えても
あなたの記憶の方が
怪しいでしょ!!」
風歌「まぁ良いじゃない、肝心の帽子は戻ったんだし、そんな細かい
記憶の食い違いなんかで揉めなくてもさ。」

ルネ「むぅ・・・確かに風歌の言う通りニャ・・・。」

ルネ「私はこれさえ戻れば何にも言う事は無いんニャ~♪
スギケンに物忘れの激しいアホ猫呼ばわりされても別に構わないニャ。」

スギケン「いや、別にそんな事は言いませんけどね・・・。」
ミズキ「先輩・・・でもどうするんですか? 一応解決してますけど、
なんとなく釈然としないというか・・・確かにゴールには辿り着きましたが、
そこに至るまでのカラクリがまだ・・・・そのカラクリ知りたくないですか?」

風歌「そうなのよね・・・。 今回の事件、まだまだおかしな点だらけだわ。」

風歌「安心なさいミズキ。 こんな中途半端な状況で引き下がる私では無いわよ。
ここから先は私の好奇心って事で、粘り強く捜査させていただくわ。」

ミズキ「くす、それでこそ風歌先輩っす・・・・。」

風歌「それじゃ、一応事件も解決したし、今日の所は帰らせていただくわね。
スギケンさん、昼食ご馳走様でした。」

スギケン「いえいえ・・こちらこそ。
ルネの帽子を見つけていただいたのに、大したおもてなしも出来なくて
すいません。折角の休日、妙な探し物に付き合わせてしまいまして・・・
却って申し訳ないです・・・。(^^;)」
風歌「くす・・・事件の解決は私の趣味みたいなものですから、
気にする事はありませんよ。」
風歌「それでは失礼致します。(ペコッ)」

ミズキ「風歌先輩。」

風歌「何?」

ミズキ「本当は・・・真相に辿り着いて
いますね?」

風歌「・・・・・・・・・・・・。」

風歌「・・・・辿り着いていないわ。」

バタン
風歌先輩はそのまま振り向かずに帰ってしまったので、私には
先輩の表情は読み取れませんでした・・・。

つづく
続き物のドールコントですので前回をお読みでない方は、その1~4を
先にお読みになってからご覧ください。

壁の傷跡から話が発展し、ルネに一日分の空白の時間がある事が判明しました。
この不可思議な状況を前に様々な角度から思考をめぐらせる風歌さんでしたが、
果たしてルネはタイムリープをしたのでしょうか? それとも当日スギケンが会っていたルネは
ドッペルゲンガー?
ルネの当日の足取りを掴むべくスギケン宅を勢い良く飛び出した風歌さんの
辿りついた真実とは? 風歌さんが飛び出してから2時間後・・・・
ギィィ・・・・バタン・・・
風歌「・・・ただいま・・・。(´・ω・`)」

スギケン「おや・・・帰ってきたようですね。
・・・・でもなんとなく足取りが重いような気がするのは
気のせいでしょうか・・・。(^^;)」
ガチャッ・・・

ミズキ「あ! お帰りなさい先輩!
どうでしたか?
何か手がかりは掴めました?」

ミズキ「それとも一気に飛躍してバシッと
解決しちゃったんですかっ(^^)♪」

ルネ「ふ・・・風歌・・・どうだったんニャ! 帽子は見つかったのかニャ!!」

風歌「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

風歌「いいえ・・・帽子は・・・見つからなかったわ・・・。
足取りもまったく掴めなかったよ。」

ルネ「そうか・・・・残念ニャけど仕方ないニャ・・・食事が済んだら
また探すニャ・・・。(´・ω・`)」

風歌「ルネさん、ごめんね・・・。これだけ時間を掛けても何の手がかりも
掴めなくて・・・・。」

スギケン「ま・・まぁ良いじゃないですか!(^^;)
それよりも風歌さん、あなたが戻るまでみんなで昼食を待っていたんですよ。
まずは腹ごしらえといきましょう。
そしてまたみんなで探せば良いじゃないですか。」
ミズキ「・・・先輩、ちょっと気になるんですが、そのバッグはどうしたんですか?」

風歌「これ? ついでに自宅に戻って探偵七つ道具を持ってきたのよ。
ここからは私も本腰入れて探さないと・・・。
こんな探し物事件でいつまでも手こずっていたら名探偵の名折れになるからね。」

ミズキ「そう・・・ですか。」

風歌「あ・・・ああ、そうそうルネさん、私あなたの部屋で一箇所だけ
まだ気になる場所があるんだ。 食事が終わったら、もう一度
あなたの部屋を見せてもらっても良いかな?」

ルネ「うん、構わないニャ。」

風歌「ありがとう。」

そして遅めの昼食が終わりました。
スギケン「あの・・・今度はどこを探そうと言うのです?」
風歌「屋根裏・・・。」

ミズキ「・・・・・・・・。」

スギケン「屋根裏! ちょ・・・まさか
そんな所には無いでしょう。」
風歌「そう・・・でもね、私の推理だと、あとはもうここしか残っていないのよ。」

スギケン「そ・・・そうですか。」
風歌「よっと。」

ゴソゴソゴソ・・・・
風歌「暗くて見えないな~・・・ここは持ってきた強力な懐中電灯で・・・。」

カチッ・・・

風歌「・・・・・・・・・・・。」

風歌「・・・・・・やっぱり・・・・ね。」

ミズキ「先輩、どうですか?」

スタッ・・・

風歌「あったわ。」

ルネ「ああーーーーーーーっ!!!
私の帽子ニャ!!」

ルネ「あ、アリガトニャ風歌!
流石迷探偵ニャ!
や・・・屋根裏とは盲点だった
ニャ・・・・。(^^;)」

風歌「良かったわね・・・・・ルネさん。(^^)」

ルネ「うん・・・・・でもなんで屋根裏になんて置いてあったんニャろ・・・。
こんな所に絶対置かないんニャけどな・・・。」

スギケン「さっきのルネの記憶違いといい、不可思議な点もまだいっぱいありますが、
まぁ、肝心の帽子が戻ったので、とりあえず一件落着ですね~。」
ルネ「だからあれは私じゃなくスギケンの記憶違いニャ!ヽ(`д´;)ノ」

スギケン「いや、だって日付の認識を
間違ってる時点で、どう考えても
あなたの記憶の方が
怪しいでしょ!!」
風歌「まぁ良いじゃない、肝心の帽子は戻ったんだし、そんな細かい
記憶の食い違いなんかで揉めなくてもさ。」

ルネ「むぅ・・・確かに風歌の言う通りニャ・・・。」

ルネ「私はこれさえ戻れば何にも言う事は無いんニャ~♪
スギケンに物忘れの激しいアホ猫呼ばわりされても別に構わないニャ。」

スギケン「いや、別にそんな事は言いませんけどね・・・。」
ミズキ「先輩・・・でもどうするんですか? 一応解決してますけど、
なんとなく釈然としないというか・・・確かにゴールには辿り着きましたが、
そこに至るまでのカラクリがまだ・・・・そのカラクリ知りたくないですか?」

風歌「そうなのよね・・・。 今回の事件、まだまだおかしな点だらけだわ。」

風歌「安心なさいミズキ。 こんな中途半端な状況で引き下がる私では無いわよ。
ここから先は私の好奇心って事で、粘り強く捜査させていただくわ。」

ミズキ「くす、それでこそ風歌先輩っす・・・・。」

風歌「それじゃ、一応事件も解決したし、今日の所は帰らせていただくわね。
スギケンさん、昼食ご馳走様でした。」

スギケン「いえいえ・・こちらこそ。
ルネの帽子を見つけていただいたのに、大したおもてなしも出来なくて
すいません。折角の休日、妙な探し物に付き合わせてしまいまして・・・
却って申し訳ないです・・・。(^^;)」
風歌「くす・・・事件の解決は私の趣味みたいなものですから、
気にする事はありませんよ。」
風歌「それでは失礼致します。(ペコッ)」

ミズキ「風歌先輩。」

風歌「何?」

ミズキ「本当は・・・真相に辿り着いて
いますね?」

風歌「・・・・・・・・・・・・。」

風歌「・・・・辿り着いていないわ。」

バタン
風歌先輩はそのまま振り向かずに帰ってしまったので、私には
先輩の表情は読み取れませんでした・・・。

つづく