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スギケンの闇鍋風ドールブログ

ドールの話をメインに、カメラ、漫画、イラスト、アニメ、映画など、ある方面に偏った趣味を闇鍋風に送る不定期日記です。                

星を追う子ども

遅ればせながら観てまいりました。(^^)

劇場アニメ、星を追う子どもです。

星を追う子ども

この作品の監督は、新海誠さんです。
新海監督の作品を初めて見たのは、ほしのこえでした。

冒頭の演出から一気に作品に引き込まれてしまい、個人でここまで
やれるの!?と当時衝撃を受けたものです。

今回は、そんな新海監督の最新作。
世間の評判も良いみたいですし、新海さんの作品ならつまらないわけがない。
今回は、どんな素晴らしい体験をさせてもらえるんだろうと
わくわくしながら観てきました。

以下、個人的な感想を・・・・

※ネタバレに繋がるような直接的な表現はある程度避けていますが、
 まったくの先入観なしで、これからこの作品を観たい方は
 この先は読まない方が良いです。


結論から言うと、大変素晴らしい作品でした。
やっぱりこの方は、抜群に素晴らしいセンスを持っていますね。

もう序盤から終盤にかけて、頭の中では、
やっぱりこの人は凄いわ・・・と、ずっと思っていました。

ストーリーの流れも演出も音楽も素晴らしい出来でした。

でも終盤に一箇所だけ気になる点が。
シン、タイミング良く明日菜のピンチに駆けつけすぎ・・・。(苦笑)

中盤までは気になりませんでしたが、
最後の夷族に殺されそうになる明日菜の所へ一気に駆けつけた時には
ちょっと、あまりにも都合良すぎじゃね・・・と思ってしまいました。

それ以外は、とても良かったですね。

見終わって思ったのは、この監督ってなんて優しいんだろう・・・って事。

今までの作品もそうでしたが、なんとなくこう作品自体から
なんとも言えない優しさが伝わってくるんですよね・・・。

そしてテーマが明確で、バシバシ伝わってきます。
全編を通して色んなエピソードや言葉で訴えているからです。

大切な人や動物との別れ、それは必ず誰にでもやってくる事。
でもその寂しさや悲しさに縛られてはいけない。
死んだ生き物もそれで終わりではないんだよ。
前を向いて、未来を拓いていこう!・・・という事なんだと思います。

エンドロールが流れた時、なんとなくちょっとしっくりこないような
違和感というか物足りなさを感じていたのですが・・・・
そう・・・例えるなら完成間際のパズルのピースが一個だけ欠けている様な
感覚です。

でもエンドロールの途中で、成長した明日菜が「お母さん行ってきます!」
と笑顔で言った時に、「これだ!」と思いました。

このシーンを見て、パズルが完成した様な充実感が湧いてきました。

今回の冒険で色んな別れを体験した明日菜ですが、その結論が
この元気な笑顔という事です。

「悲しい別れは誰にでもあるけど、ほら、明るく乗り切っている姿がここにも」
と言われた気がしました。

同時に「やっぱり、この監督はすごいや・・・」と。

パンフレットのインタビューで、監督が
「今までのやり方は自分の中で一種やり尽くした・・もしくは
飽きてきた感があって今回は正攻法でやってみたかった。」と
言っていましたが、今回は今までとは確かに毛色が違っていました。

エンターテイメントに特化していましたね。
でも、きちんと新海さんらしさは含まれていました。

新海さん版、ジブリ作品って感じでしょうか。

大人から子どもまで幅広くオススメ出来る素晴らしい作品でした。

 映画

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