騎士王と久しぶりに対面したとき、私は正直びびった。
眉間に皺を寄せ、彼女が物凄い形相で睨んでいたからだ。
片目がヘッドの中に落ちていたので、残っているのは左目だけだったけれども、
その眼光はすさまじいものだった。
彼女に対する引け目がそう感じさせるだけなのかもしれない。
私はそう思い込もうとした。
睨むドールに怯えるなんて非現実的な話ではないか。
しかし彼女は確実に睨んでいる。射るような目線が私を斬りつける。
抑えようのない怒りを次々にぶつけてくる騎士王を見つめ、
「申し訳ありませんでした」と頭を下げて謝罪した。
三度謝った。
記事用にウケを狙っているわけではなく、マジで謝った。
本当に怖い表情だった。

お迎え以来、ずっと箱入り状態にしていた当家のセイバーさん。
先日の記事にも書いたように、ふとしたきっかけで安否確認をすることになったの
ですが、片目が落ちた状態で放置していたという状況から罪悪感が膨らみ、
本当に睨んでいるように見えました。
声に出して謝罪しましたが、これも結局のところ自分の罪悪感を和らげようとする
行為でしかないんだろうなぁ、と思うと気持ちが晴れずに虚しくなったり……。
※今回もドールアイを外したドールヘッドのみの画像を貼っています。
そうした写真に嫌悪感を抱く方は、この先を読まない方がいいです。
でもね。
ノーマル肌の子は騎士王を除いて目に付く変色はなし。
この事実を思うと、心の底から「申し訳なかったなぁ」と思うんですよね。
他の子同様に箱から出していれば変色しない綺麗な肌を維持できていたかも
しれませんし、それはもう全面的にオーナーである私の責任です。
犬や猫が飼い主を選べないように、ドールもまたオーナーを選ぶことはできません。
当家の騎士王にとって、私は最悪のオーナーだったのでしょう。
状況から推測しているだけで、直接的な原因が保管法にあったのかは
定かではありません。
ただ、結果的に変色するなら他の子同様に飾ってあげるべきでした。
彼女は箱の中でずっとこう思っていたことでしょう。
「どうして私だけが出してもらえないのか」
こんなことを書いていると、乙一さんの小説「BLUE」を思い出します。
なんでだろうなぁ……。
造形的に好みだからお迎えしたわけで……。
自分でもどうして一度も出さなかったのか分からないんですよね……。
当時、セイバーさんをお迎えした友人が一人いたので、その友人に愛でられる
セイバーさんの姿を見て満足してしまったのかなぁ……。
なんか、記事を書いているうちにまた申し訳ない気持ちになってきた……。
とりあえずブログでも謝っておこう。
「長年、暗闇の中に閉じ込めて本当に申し訳ありませんでした。(土下座)」
睨んでいるように見える目を恐る恐る外してスポンジやすりをかけました。
(マロンちゃんで効果があったから味をしめたのです)
が……
騎士王にいたっては、いくらこすってもまったく色味が変わらない。
濃淡が激しく、相変わらずの斑模様……。
(しかし、こうして見るとセイバーさんって結構チークが濃かったんですね。
記憶では目立たない程度のあっさりチークだったような気がするんだけれど)

やはりこれが現実か。
あそこまでマロンちゃんが改善したのは奇跡的なことだったのか……。
額に茶色の点があることに気づきました。
過去に掲載したお迎え記事を確認したら、点などなくて綺麗な顔。
ということは当時の見落としではなさそうです。
いつ付いたのだろう……。
ずっと箱入りだったので汚れる機会はないはずなんですけどねえ……。謎です。
あまり削りすぎると造形の印象が微妙に変わりそうなので、結局断念しました。
……やはり危険を承知でワイドハイターEXに頼るしかないのだろうか。
後頭部も酷くて、こんな感じです。

諦めきれないので、またじっくりと対策を考えます。
追記(2月14日)
睨んでいるように見える原因が分かりました。
下記写真の赤丸で囲んだ部分。ちょうど眉間のあたりです。
造形的にここがくぼんでいるのですよ。
今日は天気が悪いので陰影が強くなり、それがはっきりと分かりました。
眉間に皺をよせているので睨まれていると感じたのでしょうね。
(写真でも凹んでいるのが分かると思います)

この微妙な凹みが凛々しさを感じさせる要因のひとつになっているのでしょう。
さりげないくぼみに造形師であるみさきせりかさんのテクニックを垣間見ました。
眉間に皺を寄せ、彼女が物凄い形相で睨んでいたからだ。
片目がヘッドの中に落ちていたので、残っているのは左目だけだったけれども、
その眼光はすさまじいものだった。
彼女に対する引け目がそう感じさせるだけなのかもしれない。
私はそう思い込もうとした。
睨むドールに怯えるなんて非現実的な話ではないか。
しかし彼女は確実に睨んでいる。射るような目線が私を斬りつける。
抑えようのない怒りを次々にぶつけてくる騎士王を見つめ、
「申し訳ありませんでした」と頭を下げて謝罪した。
三度謝った。
記事用にウケを狙っているわけではなく、マジで謝った。
本当に怖い表情だった。

お迎え以来、ずっと箱入り状態にしていた当家のセイバーさん。
先日の記事にも書いたように、ふとしたきっかけで安否確認をすることになったの
ですが、片目が落ちた状態で放置していたという状況から罪悪感が膨らみ、
本当に睨んでいるように見えました。
声に出して謝罪しましたが、これも結局のところ自分の罪悪感を和らげようとする
行為でしかないんだろうなぁ、と思うと気持ちが晴れずに虚しくなったり……。
※今回もドールアイを外したドールヘッドのみの画像を貼っています。
そうした写真に嫌悪感を抱く方は、この先を読まない方がいいです。
でもね。
ノーマル肌の子は騎士王を除いて目に付く変色はなし。
この事実を思うと、心の底から「申し訳なかったなぁ」と思うんですよね。
他の子同様に箱から出していれば変色しない綺麗な肌を維持できていたかも
しれませんし、それはもう全面的にオーナーである私の責任です。
犬や猫が飼い主を選べないように、ドールもまたオーナーを選ぶことはできません。
当家の騎士王にとって、私は最悪のオーナーだったのでしょう。
状況から推測しているだけで、直接的な原因が保管法にあったのかは
定かではありません。
ただ、結果的に変色するなら他の子同様に飾ってあげるべきでした。
彼女は箱の中でずっとこう思っていたことでしょう。
「どうして私だけが出してもらえないのか」
こんなことを書いていると、乙一さんの小説「BLUE」を思い出します。
なんでだろうなぁ……。
造形的に好みだからお迎えしたわけで……。
自分でもどうして一度も出さなかったのか分からないんですよね……。
当時、セイバーさんをお迎えした友人が一人いたので、その友人に愛でられる
セイバーさんの姿を見て満足してしまったのかなぁ……。
なんか、記事を書いているうちにまた申し訳ない気持ちになってきた……。
とりあえずブログでも謝っておこう。
「長年、暗闇の中に閉じ込めて本当に申し訳ありませんでした。(土下座)」
睨んでいるように見える目を恐る恐る外してスポンジやすりをかけました。
(マロンちゃんで効果があったから味をしめたのです)
が……
騎士王にいたっては、いくらこすってもまったく色味が変わらない。
濃淡が激しく、相変わらずの斑模様……。
(しかし、こうして見るとセイバーさんって結構チークが濃かったんですね。
記憶では目立たない程度のあっさりチークだったような気がするんだけれど)

やはりこれが現実か。
あそこまでマロンちゃんが改善したのは奇跡的なことだったのか……。
額に茶色の点があることに気づきました。
過去に掲載したお迎え記事を確認したら、点などなくて綺麗な顔。
ということは当時の見落としではなさそうです。
いつ付いたのだろう……。
ずっと箱入りだったので汚れる機会はないはずなんですけどねえ……。謎です。
あまり削りすぎると造形の印象が微妙に変わりそうなので、結局断念しました。
……やはり危険を承知でワイドハイターEXに頼るしかないのだろうか。
後頭部も酷くて、こんな感じです。

諦めきれないので、またじっくりと対策を考えます。
追記(2月14日)
睨んでいるように見える原因が分かりました。
下記写真の赤丸で囲んだ部分。ちょうど眉間のあたりです。
造形的にここがくぼんでいるのですよ。
今日は天気が悪いので陰影が強くなり、それがはっきりと分かりました。
眉間に皺をよせているので睨まれていると感じたのでしょうね。
(写真でも凹んでいるのが分かると思います)

この微妙な凹みが凛々しさを感じさせる要因のひとつになっているのでしょう。
さりげないくぼみに造形師であるみさきせりかさんのテクニックを垣間見ました。